道路を運転していると、様々な車のステッカーを見かけます。「赤ちゃんが乗っています」などの市販のデザインステッカーも増えましたが、
公式に発行されているステッカー標識にはどのようなものがあるかご存じでしょうか❓
誰もが知るマークも少し認知度が低いマークも、運転者に対して注意やマナーをお知らせするもの。この機会におさらいしてみたいと思います!
【初心運転標識】
若葉マークや初心者マークとも呼ばれる、最もメジャーな標識です。運転免許取得後1年未満のドライバーに表示の義務があり、
付けていない場合、減点と反則金が課せられますのでご注意ください。
【高齢者運転標識】
通称もみじマーク。2011年2月にドロップ型のマークからデザインが刷新されていますが、意味は同じです。
70歳以上のドライバーで、加齢による身体機能低下が運転に影響を及ぼす可能性がある方に表示義務が求められます。表示の義務や罰則はありません。
【身体障がい者標識】
通称クローバーマークや四葉マーク。身体障がいがあり、手動式、左アクセル、AT車に限るといった免許条件が付いたドライバーが車の運転する際に表示するものです。
クローバーマークを使っているドライバーは約20万人いるといわれ、メジャーになりつつありますので覚えておきたいです。
【聴覚障害者標識】
知らない方も多いこの蝶型のマークは、耳の不自由なドライバーがつけているマークです。
法令で定められている一定の基準を満たしたドライバーがつけています。
一定の基準とは、例えば補聴器を使用しての聴覚確保もありますが、今は条件も緩和され、「特定後写鏡」と呼ばれるルームミラーに取り付けるワイドミラーや、
貨物車の場合はドアミラーなどに取り付ける凸型の補助ミラーの使用と標識ステッカーの表示で、全く耳が聞こえない方でもクルマの運転が可能になっています。
この標識をつけた運転者とのコンタクトは、クラクションではなくライトの点滅で行うなどしましょう。
【国際シンボルマーク】
身体障がい者標識と混同されがちですが、その意味合いは違います。
前出の標識はドライバーが該当する際に貼るものですが、このマークは「障がいのある人々が利用できる建築物や公共輸送機関であることを示す」世界共通のマーク。
つまり、障がい者本人を示すものではなく、「障がい者が使える施設である」ことを示すためのものです。
対象となるのは車いすユーザーや肢体不自由者と思われがちですが、それは誤解で、すべての障がい者を対象としています。
このマークを日常的に目にするのは、施設の駐車場ではないでしょうか。障がい者、けが人、要介護者や妊産婦などの方々のための駐車スペースです。
入口に近い場所のイメージがありますが、実は重要なのは、距離よりも乗降スペースの広さ。
幅広のスペースが求められているため、店舗でこのマークを使用する場合は、基準を調べて使用しましょう。
クルマの表示標識皆さんはいくつ知っていたでしょうか?正しい知識を持ち、誰もが安全に運転できる道路を、ドライバーみんなで作っていきたいですね(^^)